ウィンザーチェア 模型の作り方


スティックボウバックアームチェアの模型制作


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実物            1/5模型

1996年スティワートリンフォード社に於いて名アルチザンのピータースミス氏の補助の元で制作したのこの繊細な椅子はユーyew(一位)の木でできており、ブナで模型を作るのは不可能と思っていましたが今回16種全ての模型を作ることにしたために思い切って制作することしました。先に述べたように1/5模型を作るのは実物を作るのとおおよそ同じようなもので、当時イギリスで制作したころの感覚がよみがえってくるようでした。

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曲木
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全部品
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完成

ウィンザーチェア ホイールバックチェアの模型制作

FDY家具デザイン研究所では英国ウィンザーチェアの16種16脚のすべてに1/5模型を作って来たつもりでいました。ところが実はいくつかの椅子に模型がないことが判明しました。それは同じ類型のものにはその必要がなかったからです。しかし16脚のウィンザーチェアのうち4脚に故あって欠損が生じてしまいました。そこで、今回その全体像を模型で一望できるように1/5模型を制作することにしました。そのホイールバック・ウィンザーのアームチェアとサイドチェアの模型制作プロセスをわかり安く報告することにいたしました。1/5模型を作るのは実際に制作するのとほぼ同じ工程を通ることで、実際に作る上での演習にもなるのです。


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実物           1/5模型
ホイールバックサイドチェア

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実物           1/5模型
ホイールバックアームチェア

第1回目 部品をそろえる。
まず、1/5図面より厚み幅にあわせて部材(ブナ)を揃える。
 シート:5ミリ厚 90ミリ幅 200ミリ長
 アーム&アームサポート: 5ミリ厚 25幅  300ミリ長さ
 スプラット: 2ミリ厚 25ミリ幅 220長さ
 ボウ: 6ミリ×6ミリ 320ミリ長さ  2本
 クリノリンストレッチャー: 6ミリ×6ミリ 320  1本  
 スティック:3、5ミリ×3、5ミリ 220ミリ長さ  7本
 
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 脚:9ミリ×9ミリ 長さ85ミリ   8本
 貫:8ミリ×8ミリ 長さ55ミリ   5本
  ※ 旋盤は失敗のために余分に取っておくと良い

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1/5模型部品図
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それぞれの部材に部品図を貼り付ける
※上記写真の部品とは必ずしも一致しておりません
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ミシンノコにて切り出す
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アームチェアシート、サイドチェアシート裏
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アームチェアシート、サイドチェアシート表
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ホイールバックスプラット
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背ボウの曲げ型
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曲木の準備
第2回目 曲げ
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帯鉄(ベンディングストラップ)
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スティームボックス
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お湯が沸騰後湯気が湯滴となってしたたり落ちるようになって
10分後取り出す
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背ボウと下はクリノリンストレッチャー曲げ型
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まずセンターを固定してベンディング開始する
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曲げバックボウとクリノリンストレッチャー
第3回目 シートへのホゾ穴あけとサクリ 
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ボール盤によるホゾ穴あけ
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裏面より脚の5ミリホゾ穴
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表麺スティック3ミリの穴あけ
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シートの堀り
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シート下側面の面落とし
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シート裏面
第4回目  スプラットの加工
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ミシンノコ刃の通し穴
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仕上がり
Sorry, now work is delay.
第5回目 脚、貫の旋盤加工
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材の中心にあらかじめキリ穴を付けておく
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旋盤にセットする
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ゴージであらかじめ必要な径に削る
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必要な個所に鉛筆で線を付ける
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ターニングチズル一本で削れる
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部品すべてが揃う
第6回目  スティックの削りとバックボウへの取り付け穴あけ
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スティックは豆鉋にて3ミリ角棒より削り出す
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削りくず
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あらかじめガイドホールを開けておく
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第7回目  組み立て準備
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H型ストレッチャー
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クリノリンまたはカウホーンストレッチャー
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第8回目  組み立て
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完成

ウィンザーチェアという椅子は世界中にあまたと存在していますが実はウィンザーチェアが誕生したと言われるイギリスの18世紀当時のウインザーチェアにはゴールドスミスチェアとかコムバック、ボウバック、ラスバックなどの名前で呼ばれるためにウィンザーチェアという名前の椅子は存在しないのです。18世紀当時、イギリスで作られていたウィンザーチェアの中でも代表格でもあり、最もポピュラーになったと言われるのがホイールバック・ウィンザーチェアです。しかし実際の名はホイールバック・サイドチェアであり、ホイールバック・アームチェアなのです。
※以上の理由でネット上でウィンザーチェアと検索してもイギリス本場のウィンザーチェアを見ることはできないのです。

参照:FDY研究所ホームページ ウィンザーチェアとはのページ

使用した工具並びに電道具
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卓上ボール盤
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卓上ミシンノコ
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卓上旋盤




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