ターニングチズル(Turning Chisel)

ターニングチズルについて
以前から下のターニングチズルをどこか鍛冶屋を探して作ってもらうことを考えていたのですが、昨年、11月のこと思い切って新潟県の燕市にある「平出」さんに図面と図を送って製作してもらうことにしておりましたところ今年になって、ようやく完成品が送られてきました。(さかのぼって確認してしてみると平出さんにお願いしたのは昨年9月のことでした。以来鍛冶屋さんのケガとかで、製作が遅れていたので、今年まで時間がかかってしまったのでした。)先週、そのための柄を旋盤で作り、刃を装着するする段階までこぎつけました。昔、ウィンザーチェアの脚などを削る旋盤工のことをボッチャー(bodger)と呼んでいました。彼らの使うバイトのことをターニングチズル(Turning Chisel)と呼び、これ1本でウィンザーチェアの大方の脚は削られていました。来週には柄を取り付けて実際に削る練習をしたいと考えています。
こう!ご期待!

   危険ですので未経験者の方は絶対に真似しないで下さい!

※ターニングチィズル(Turning Chisel)と呼びますが一般的なノミと区別するためにチゼルと発音する場合があります。
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3月3日(金) 速報!
昨日、午後よりスモーカーズボウの脚に挑戦しました。
脚の径(66ミリ)が多きいだけに、刃物がすぐに回転に取られてはねられるために非常に怖い!途中刃物の跡で傷だらけになりましたが、なんとか最後の仕上げてご覧のようになりました。相当の経験と熟練が必要!
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3月2日(木)午後
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3月3日(金)午前
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3月3日(金)午後 完成 回転中
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静止状態
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拡大1
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拡大2
失敗の刃の跡が生々しい!
3月2日(木)
スモーカーズ・ボウのスピンドル1本を完成してみました。
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回転中
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ほとんどペーパーなしで仕上がっている。
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今日3月1日(水)
ターニングチズルでウィンザーチェアのスモーカーズ・ボウのスピンドル径40ミリを実際に削ってみました。非常に難しい!径が30ミリ以内の部材と40ミリ以上では難しさが格段に違うことがわかりました。
しかし、17世紀18世紀当時のアルチザンが使用していたという事実は確証できました。当時はおそらく森の中で、未乾燥の柔らかい材を削っていただろうと考えられます。現在の乾燥しきった硬いタモには難しいことがわかりました。どちらにしても相当な経験がなければターニングチズルを使いこなすことは難しいだろうということも判明しました。
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無事,柄の装着ができました。
2月27日(月)

ターニングチズル(Turning Chisel)の柄を装着後、桧を削る実験をしてみました。以下のようになんとか削れる見通しがたちました。

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ターニングチズル(大)
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ターニングチズル(小)



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