続 ウィンザーチェア物語  カブリオール脚ウィンザーの模型による検討

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1/5模型による比較
左がゴールドスミスチェア、右端がキャプテンクックチェア
 
ウィンザーチェアにカブリオール脚が取り付けられるようになったのはジョンピットのカブリオール脚に見られるように18世紀中ごろと思われる。おそらくそのウィンザーチェアはゴールドスミスチェア型であったにちがいない。それが今回模型で再現したものである。その後そのボブテールが取れた形のものを経て、それにゴールドスミス型の脚が取り付けられたものがキャプテンクックチェアということになる。キャプテンクック型のカブリオール脚の椅子にチッペンデールスプラットを取り付けアームの三部品のラップジョイント(相欠き接ぎ)から曲げのアームボウタイプに移行することによって下の写真のファンバックチェアへと変貌をとげていったと考えられる。その頃はちょうどチッペンデール(1718-79)やヘップルホワイト(?-1786)のファッショナブルなデザインがウィンザーチェアのスプラットに取り入れらる時代であった。ウィンザーチェアのカブリオール脚が一般的になり、需要が増すにつれてカブリオール脚では対応しずらくなるとカブリオール脚を取り付けられるシートに量産に適したゴールドスミス型の脚が取り付けられようになり、曲げボウのアームが背を覆うボウバックタイプが登場すると、コムバックは19世紀初期までにはボウバックへとその地位をゆずって行くが、カブリオール脚の取り付け位置が残ったままのシートの形は変わらずそのまま継承されていったと考えられる。
 
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コムバック型、ファンバック・アームチェア
(チッペンデールスプラット付き)
(18世紀後期)
 
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ボウバック・アームチェア(チッペンデールスプラット付き)
(c1792-1808) 

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