ウィンザーチェア物語  ボウバック・アームチェア

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ステックボウバック・アームチェア
 
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制作年 1996年
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1996年8月のこと、40日間イギリスを中心としてドイツを廻る短期研修の機会を得た。主な目的はウインザーチェアーの形態について、実際の製造現場を訪ねてその製作プロセスについて探究するのがねらいであった。そのメーンであった家具メーカー、スティワート・リンフォード社は、ロンドン西方のウインザー城の北西に位置する町ハイウイカムにある。数ケ月前からスティワート・リンフォード社と連絡を取り、企業であるために一般には対応できないと言うのをなんとか頼み込んでアポイントを取ることができた。スティワート・リンフォード社は1970年にスティワート・リンフオード氏によって設立されたウインザーチェアーのメーカーで、今日も昔のスタイルを忠実に守りつつ生産を続けている。氏はイングリッシュ・ウインザーチェアーの研究で知られるアイヴァン・G・スパークスに師事した忠実なイングリッシュ・ウインザーチェアーの継承者である。内容としてヴィジター用に作り安くした簡単な椅子を組み立てるぐらいのものだろうと想像していたが、実際は周到に準備された製作工程で、氏に紹介いただいたチェアーメーカー、ピーター・スミス氏補助による短期間であったが、5日間にびっしりと凝縮されたスケジュールは、ウインザーチェアーの製作プロセスを知るには充分なものであった。完成したボウバック・ウインザーチェアーは19世紀中葉前半の形態のもので、まぎれもない製品として本物のウインザーチェアーであった。
 
材料:
 
 
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板(saddle seat         楡(elm
  脚(leg)                  いちい(yew
 
 
カウホーン・ストレッチャー(cow-horn stretcher)                                       いちい(yew
 スタブ・ストレッチャー(stub stretchers)                                                           いちい(yew
  アーム・ボウ(arm bow
                        いちい(yew
  トップ・ボウ                                    
                      桜(cherry
  バック・スティック(back sticks                           
                                       桜(cherry
 
製作方法については九州産業大学美術館出版の「英国ウィンザーチェア」と
誠文堂新光社発刊の「ウィンザーチェア大全」に掲載
 
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