ウィンザーチェア物語  ハイボウバック・アームチェア

 
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ハイボウバック・アームチェア
 
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 制作年:1992~1995年 
 
イメージ 5ハイボウバック・アームチェアについて
トーマス・クリスピン著の「The English Windsor Chair」の120におよぶウィンザーチェアーの写真資料の中からボウ・バックアームチェアーを選択した。Fre-derick Walker of Rockley, Nottinghamshire, のスタンプ印の付いた椅子で、その説明書きによると、ビーチ材を主に楡材のシートからなる椅子である。一般家庭、クラブ、学校、パブなど数多く作られ、1850年ー60年にかけて拡大しつつあった市場の需要に答えて安く生産することができた。すべてがシンプルにデザインされ、中でもスプラットはきわめてシンプルに形づくられ、アーイメージ 6ムサポートはシンプルな形にロクロで削られた。三つの輪をつけた形からなるロクロの脚は、マニュファクチャーに即して、経済的かつ早い生産に合うようにデザインされたとある。
 
 
木材:
シート、   楡,(elm)
                                              ;脚、貫、アーム、バックボウ、  face="Century">タモ(ash)
イメージ 7   スピンドル、  かえで(maple)
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ウインザーチェアーをなんとかして作ってみたいという単純な動機から始まって、いろんな壁にぶつかり、試行錯誤をくりかえしつつも、ようやくそのいくつかのサンプルを作ることができるようになった。しかしただ作ることであれば、そこそこ技術があれば簡単である。だが歴史的価値のある現物に近い形態を把握するにはそれそうとうの努力が必要であった。完璧にできたつもりでいても、その現物を長時間ながめたり腰掛けたり、さわったりしているうちに、どうしても形態が一致してないところが目立つようになり、それが微妙な食い違いによるものではあっても、気にしだすとどうしようもなく目立ってくるものであった。そのことがある時点で、形態研究というテーマに取り組んでいることに気付く発端でもあった。一度CADに入力した図面を取り出しては検討を加え、一部を訂正していくうちに、根本的に見直さなければならなくなる。そうしなければ実際のウインザーチェアーイメージ 8形態に近づけないのである。さらに新しく図面を起こし、それをまた制作しなおす、そう言ったフィードバックする経験を積んで行くうちに、ウインザーチェアーの持つ形態の魅力とでもいえる微妙なものに触れることができたのである。
なにしろウィンザーチェアの形態把握のための最初の体験でもあったので、費やした時間は膨大なもので、制作した部品の数や小道具も相当の量にのぼったのはいうまでもない。
 
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