ウィンザーチェア物語  ウィンザーチェアの製造

ウィンザーチェア、昔の製造法
 英国ロンドン近郊のハイウィカムのチェアミュージャムにはウィンザーチェアを加工するまでの詳しい説明がしてあります。また、平成20年に九州産業大学美術館でまとめていただいた「英国ウィンザーチェア」と平成25年に発刊しました「ウィンザーチェア大全」にも図解入りで掲載しています。
">昔の工匠達が森の中から生木を見つけだして、それを切り倒したのちボウ・ソウ(Boイメージ 7w-sawあるいはクロスカットソウ(Cross Cut Saw,横挽鋸))(図)で適度な長さにきりきざみ、フロー(Froe)(図)と呼ばれる斧と、マレット(Mallet,木槌)で縦にわり、シェイビングホース(Shaving Horse,)(図)にまたがってドロウイングナイフ(Drawing knife,銑)(図)で丸く削り出し、ポールレース(Pole Lath,)(図)と言う弾力のある長い棒を利用した足踏み式の木工イメージ 8イメージ 9ろくろ(旋盤)で削り仕上げました。これは‘ボッジャー’(Bodger)という名で呼ばれる工匠の仕事で、彼らはドローナイフで荒ら仕上げした貫やアーム・ボウのサポーターやスティックなども仕上げていました。
">シート(">座板)の材料となる板材は、木が切り倒された後、その幹はダブル・ハンドルソウ(Double-handled saw,縦挽鋸)を使用するために施さイメージ 10れた木挽穴(saw-pit)の上にころがされて厚板に引き割られました。(図)この仕事はソウヤー(Sawyer,木挽)といわれる二人の男によっておこなわ れました。一人は幹の上に立って、一方は幹の下側の木挽穴(saw-pit)にいました。その後、">シートは木挽によって切り出された厚板から必要な長さと大きさに切り取って、シート(座板)の型に切り取り、 初 期にはボブテールの付いたほとんど円形にイメージ 11近い形に作られました。次にウインザーチェアーの特徴でもある美しいシート(座板)の形を得るために、それをクラフトマンの両足の間に保持して、手斧(Adze)(図)で深く削りました。それは古い時代に存在した木を彫るための道具で、長い柄の付いた斧の形をしており、  振り回して切り刻み、座面をつくるのに使用されました。この仕事をする職人をボトマー(Bottomer)と呼びました。次に座り心地をもっと快適にするために座の正面を削ってサドル型形にしたあと、仕上げはトラビシャーという道具でボール状に削り、スクレーパーで仕上げました。削り上がったシート(座板)には、レーマーと呼ばれる職人によっイメージ 3て4本の脚が付け加えられ、ストレッチャー(貫)で補強されて組み立てられました。 脚を固定するストレッチャー(貫)はイメージ 4下の骨組みとして固定され、その形がH型に見えることからHストレッチャーと呼ばれました。一方、装飾的に曲げられた半円形の貫による方法もありました。それは二本の前脚間に広げられ、二本のスタブ・ストレッチャー(Stub  Stretcher)という貫を通じて後ろ脚を支えました。(図)この曲がった貫はカウホーン(Cow-Horn Stretcher,牛の角型)として知られていまイメージ 5す。19世紀の半ばの時期には、貴婦人たちがクリノリンドレスをきて歩いていましたが、一般的にはその形からクリノリン・ストレッチャー(Crinoline Stretcher)の名前で呼ばれていました。シートに脚が付け揃うとスツールの形に似てきます。それは上部構造の‘櫛形’(Comb)または‘弓形’(Bow)を取り付けるための準備であって、垂直に上に向けてスティックを組み立てて、コムバックチェアーには笠木を(Top Cresting Rail)、ボウバックチェアーには弓形の背(Back Bow)を取り付けました。この背の中心は平面的な装飾‘スプラット’(背板)で飾られるようになりました。18世紀に中葉には、もっと装飾的になって、この背板はチッペンデールやヘップルホワイト等のように当時の流行のスタイルを取り入れたものとなりました。‘ホイール’はウィンザーチェアーの最もポピュラーな名前となり、‘ホイールバックスプラット’は英国のティーショップとパブイメージ 1の象徴として永久に不滅のものとなりました。(図)このスプラットの装飾はボウソウという糸のこでていねいに切り抜かれました。
  水平に取り付けられたアームボウは、垂直にスティックでささえられ、バックボウ共に、一般的にブナまたはトネリコ、西洋イチイ(Yew)の木で作られ、余り木を燃やして湯を沸かしたタンクに浸すか、スティーム・ボックスと言う蒸し器にいれて柔らかくして、フォーマー(曲げ型)にあてて、ベンディング・スイメージ 2トラップ(帯鉄)を使って曲げられました。(図)原始的な方法はベンディングテーブルに釘と楔で固定する方法をもありました。参照:曲げ木のプロセス
  椅子の仕上げと最後の組立は、フレーマー(Framerと呼ばれ特別の資格と技能を持った一人のクラフトマンの手作業によるもので、座や弓形の横棒や脚と貫など、柄穴の穴あけに使用される特殊な道具を用いました。その仕事は注目に値する興味深いもので、脚やスピンドルなどの柄穴はストック・ブレース(Stock Brace)(図)やハンド・イメージ 6ブレースを使って、おおよそ黙視で計られていました。しかし、より正確にコンスタントに穴を彫ることが要求された結果、この部分が最も早く機械化された部分となりました。しかしながら、ウインザーチェアーが工業生産されるようになった後も一部では続けられていました。  19世紀半ばころのハイウイカムにおける椅子の生産の機械化の出現は、椅子の組立に接着剤の使用を決定づけづけましたが、その以前は椅子の制作者(フレイマー)たちは、継ぎ手やかくしクサビや木の自然の縮みを利用して、しっかりとくっつける方法に依存していました。
 
現在FDY工房ではで当時のウィンザーチェアを再現製品化しております。
 
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