機械加工を真似たような手作り家具が増えてしまった訳

久しぶりに”こうへいのひとりごと”
機械で仕上げた家具と手道具で仕上げた家具の違いを見抜くには17、18世紀ごろのウィザーチェアを見るのが一番である。間違ってもらいたくないのは北欧の家具は機械で仕上げた代表のようなものであって、手作り作家が真似するようなものではありません。なのにそういった家具が日本中に充満してしまったのはなぜか?当時アメリカの工業生産品、イタリアのプラスチック製品が大流行りのときに、日本人の心にヒットする木製の北欧家具があたかも手作り家具のように紹介されたのでした。個性的とか独創的とかいいながら北欧家具を真似たような手作り家具が評価され、現在ではそれが主流になってしまいました。多勢に無勢、本当の手加工の家具を作る作家が少なくなってしまったが故に、機械加工の家具に駆逐されてしまったのです。繰り返し言っておきますが、北欧の家具は機械仕上げの見本でしかありません。工業生産品なのです。本当に手加工の家具を作りたい人、知りたい人のためにも本当のウィンザーチェアを知ってもらう必要があるのです。
2014.06.22
北欧の家具を真似るというのは形のことだけではありません。やたらきれいに仕上げられた手作り家具も北欧家具の物まねになるのではないか?工房作家の家具がハンス・ウェグナーのYチェアやピーコック、フィンユールのアームチェアなどすばらしいデザインとクォリティーに匹敵するようなできばえに驚かされますが、待てよ、手作りの味はどこにあるのと言いたくなってきたのでした。日本人はとかく技術が高いと言われています。私も若いころしつこくきれいに仕上げていた頃がありました。機械で作ったみたいと言われたことがありました。この齢になってウィンザーチェアをいろいろ作ってみてわかってきました。人間味とか味わいというものがどんなものか、それを口で言うのは難しい、骨董家具でももちろんですが、年輪(年月)にまどわされてわかりにくい、私が忠実に復元した本当のウィンザーチェアを見てくださいとしか言えないのです。これは決して自慢しているのではありません。ウィンザーチェアはそんなにきれいな仕上がりではありません。時代が登るにつれて、仕上げがきれいになっていったのです。それは機械化の進展に比例しているのです。   2014.06.26 追記

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