鉋の話 9. 鉋の推す式から引く式への転換について そのⅠ

まえがき 日本の大工が使用している台鉋は周知の如く手前に引いて使用する。今日の日本人にとって不自然でもなんでもないこの使い方は,どうも世界で我国だけの特異な使用法のようである。  第二次世界大戦後,捕虜となった日本兵達が,兵舎を作るために,米兵の指導官から鉋の使い方の教習を受けた。ところが,その米兵の鉋をかける押す…

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鉋の話 8. 鉋の歴史 「台鉋の出現」

平安鎌倉時代になると,より高度な仕上の必要な部材は木賊(とくさ)や椋の葉などで磨いたものがあり,木鑢(きやすり)なども発見されている。なかには台鉋によって仕上げられたとしか考えられないものも少くないということである。中世において,ある程度古くから台鉋は小物材や造作材に使用されていたのではないかとも考えられているが、台鉋を使用したとは…

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鉋の話 7. 鉋の歴史「鉋の起源」

まえおき 鉋の使い方を書き終えて、鉋についてはこれで終わりか!と思っていたが、ふと昔のことがよみがえってきた。大学に赴任した1969年頃、私は工芸展や県展を目指して制作活動を開始、それと並行して大川時代の経験を記録に残すために鉋の原理を追求、それに関する参考文献を読んだり探したりすることが日常となっていた。そのために埼玉県川越市中心に…

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